第32章 ぷでぃんぐ…てなんですか?-R18-(息抜き劇場)
「瑠璃、このくらいの甘でどうだ?」
プリン液を纏わせた小指を瑠璃に差し出す。
「?」
「?」
「え?……」
首を傾げる瑠璃に当然顔の政宗。
「なんだよ、あーん、だろ?」
「えっと〜……」
「ほらっ」
半ば無理矢理小指を唇に押し付けられ、
桜の花弁ほど開いて、政宗の小指を喰んだ。
瑠璃は頬も桜色に染まっていた。
それを見た三成も顔を赤くし、困り顔だ。
そんな三成を見る政宗は優越感にご満悦。
(あー。良い気味だな)
が、
「瑠璃様、私も出来ました!
どうでしょう?」
「瑠璃様、ここからはどうしますか?」
政宗の具合を見る暇なく、三成が瑠璃を呼ぶ。
「瑠璃様、味見をお願いします。
はいっ」
政宗同様、小指を差し出している。
しなやかで白い指。
「えー…と…」
瑠璃は三成を見、政宗に困惑の視線を彷徨わせる。
「……してやれよ」
「⁉︎」
瑠璃の驚いた顔。
政宗の意地悪で愉快そうな顔。
「ほーら、三成の指から、垂れるぞ」
悪戯に政宗が三成の手を取り、瑠璃に見せつける。
「あっ、あ、のっ、政宗様っ」
三成が慌てる。
「いーから、ほらっ、
お前も舐めて貰いたかったんだろ?みーつ、なりっ」
(政宗様、意地悪ですっ…)
恥ずかしいやら、申し訳ないやら、政宗への罪悪感やら、色々あるけれど、どうしようもなくて、瑠璃はチュッッと、三成の指先に口付けた。