第31章 雨降り前の夜(R18)
(あ…つ、い……)
熱の塊みたいな政宗の肌が、背中に密着する。
瑠璃の身体の動きを封じるように覆い被さり、抱き締め、脚を絡め、
奥の奥まで侵入し、声を奪った
政宗は快楽で攻め続ける。
休みなく続けられる抽送、快淫に痺れて何処にも力が入らない瑠璃は、遂に唇を離し、赤い頬を布団に着けて虚な瞳を細める。
「あ…も…ダメ…ぇ…き…ち、イイか…らぁ…
も、や、め…てぇん…あっああ…んんーっ」
意思の弱い惷感とした甘い声をなんとか発して政宗を制する瑠璃だが、
そんな縋り付くような声で『やめて』と言われても、政宗を煽るだけだった。
「な、に、言ってんだっ…くっっ、はっぁっ、こんなにも、気持ち、良くてっっ、
ァア…っ…止める、理由がっ、ッッッ、しま…るっ…何処にあんだよっっ」
そう言うと、忿猛の如く腰を振り、
加速しながら瑠璃の奥を激しく穿つ。
悲鳴に近い細い鳴き声が揺れ、
快楽に揺さぶられる瑠璃の内は激しく収縮して、政宗の剛直した屹立を誘引するかのように蠢いた。
「つッッくっ、瑠璃っ…瑠璃ッッ!」
息を詰め、堪え切れず瑠璃の内に白い欲を吐き出した政宗。
瑠璃の背中を見下し、息を整える政宗の首筋を汗が滑った。