• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第28章 狐の残謀と逃げる兎




敷地内、小屋の中
狩の為の弓矢が掛けて在るのを瑠璃は見つけた。
「‼︎」
駆け入ると
着ていた薄手の打掛を脱ぎ広げ、そこに矢を包み、
残した一本の矢先で着物の後の裾を大きく切り裂いた。
「よっし!」
履物を脱ぎ、外からチラッと見えるよう、
入口近くの敷居に無造作に転がす。
小屋に逃げ入り、隠れている風を装った。
そして、
足袋の足で再び走りだす。

着物の裾を切り開いた事で駆けるのが楽になった。



(ここから、矢を放つ?)

見回してもどの小屋や建物の屋根には登れそうになかった。

(距離的に無理ね…矢先に火も無理だし…)

立ち止まり考えていると、離れたところから声が聞こえてきた。





/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp