第24章 夜話合い事(R18)
「!?」
「ありがとう、政宗!」
擦り寄ってくる。
まるで、強請っていた玩具を与えられた童子の瞳、笑顔だ。
「嬉しいっ!政宗、大好き❤」
肩口に頬を擦り寄せた、瑠璃の頭を撫でてやる。
「そんなに嬉しいか?」
(こんなお前、久しぶりだ)
擽ったいほど柔甘な声、眩しいほど輝く瞳で笑いかけられる。
こんな素の瑠璃が見たくて、
いつも何処で努力していた俺。
賢い動物は籠も柵も、綱さえも必要ない。
自由にさせても、必ず主の元にもどってくる。
(ちょっと我儘だけど、そこは目を瞑るか)
「嬉しいに決まってるっ。
…上手く言えないけど、私の事「好きだからな」」
瑠璃の言葉を遮ってそう言うと、
童女の様にフニャっと溶けるように笑った。
「政宗〜」
そして、首に腕を回して、態度で示してくれるが、
「く、…く、首締まっ…てる、弛め…ろ」
「あ、すみません…嬉しくて…」
「おっまえ、俺を殺す気か?」
「謝ったのに…ごめんね、政宗」
チュッと口付けられた。