第24章 夜話合い事(R18)
政宗の嫌がることはしたくない、
心配もかけたくない。でも、
政宗と一緒にならなんでも出来るし、
怖くない。
政宗が「命を差し出せ」と言うなら、
喜んで差し出そう。
そう思ったのはもう、随分前。
今もその気持ちは変わらない。
私はアナタの為ならなんでも出来る。
アナタの役に立つなら、
泥を被ることも、生贄になることも、何でも出来る。
傷ついても、命を捨てても、構わない。
この狂気を、アナタは知らない。
きっと、理解しない。
健やかにただ安穏と暮らすことだけが幸せでは無い。
人の幸せは、その人ごとに違うのだ。
「ひとつにはなれない。だから、
ひとつの事を分け合いたいわ」
俺の腕に裸で抱かれている瑠璃が寂慮の声音で呟いた。
「解った。もう迷わないし、見失いもしない。お前の気持ちを尊重する」
「政宗っ。嬉しいっ」
弾んだ声をあげた瑠璃が俺を押し半転させると、上に乗っかって来た。