第24章 夜話合い事(R18)
「私は私でええんやろ?ほな…私の存在を、私を証明してよ!
私の居場所を頂戴っ!
政宗っ!
私は、政宗と一緒に…いたい…。
政宗の役に立ちたいんや…
せやから、私の事で、そんな顔せんで…」
瑠璃の口から迸る思いは願いだ。
「こんな時に、吐き出すとはな…」
(ようやく、泣いた。
自分の為に叫んだ…)
嬉しかった。
目の前で自分を見る、烈しくも弱く寂しい銀鼠色の瞳が、
ひどく愛おしい。
「泣くな」
「政宗…何度でも言うよ…。
私は政宗のモノで、政宗以外の誰のモノにもならない。
それに、政宗が思うほど弱くない」
「あぁ、
お前が大切過ぎて、見えなくなってた。
楽しい事も、危ない事も、辛い事も、
全部一緒に旅してくんだって事。
すまなかった」
そっと瑠璃を抱きしめ直した。