第24章 夜話合い事(R18)
(まさむ…ど、して……んな、苦しそ…)
私に猛った熱を打込みながらも、
政宗は何故、必死で苦しそうな顔を見せるのか。
今にも、泣き出しそうに、見える。
激しい行為とは裏腹に、弱く崩れそうな、
そんな心が透けて見える。
(私のせい、なの…?)
安心してよ、私は
「ッはぁ…ゃぁ…まさむ…ね…政宗…ンッ。
政宗のだよ!政宗のモノで……ぁぁッ!
…ち、よくて…ハッぁっ、ぁんん〜っ…」
政宗の腕を握っている、指先に力が籠る。
(政宗のモノだよ、それ以外…それ以外…)
涙が溢れた。
政宗の表情が、『何も望むな』と言われたあの日の私の心を思い出させた。
(誰のモノでもない、何の必要もない、
何もない存在…私を存在させてるモノはなかったっ…)
心が凍えそうで震えた。
(悲しくて、辛くて、寂しくて、
構って欲しかった……。)
そんな私の中の昔の悔しい思いに触れた。