第4章 政宗と姫の或る日 其の参(R18)
立ち上がらせた瑠璃を自然に、政宗が政宗らしく抱きしめる。
「着物より、お前の温もりを感じる…
なんか、いつもより近い気がする…」
(服の上からでも柔らかさを感じるな)
布越しに強く人の体温を感じるという初めての感覚。
そうしながら、右手を下ろして、
露出している太腿に滑らせた。
着物を避けずしてすぐに肌に触れる事の出来る不思議。
でも、政宗には不思議でもそうでなくてもなんの問題も無い。
サラッと滑らかな太腿を撫で、内側へ移動させてゆけば、擽ったいのか、瑠璃がモゾッと脚を揺する。
「やだぁ…」
(嫌だとは言っても、拒絶はしないし、
逃げようとしてるわけでもない……
嫌がる素振りで、恥ずかしがってるのか…)