第4章 政宗と姫の或る日 其の参(R18)
「………なる程…な、じゃねーだろ。
どのみち、誰かに中を見られる可能性と危険を抱えて生活してるってことじゃねぇか」
「…政宗、それは大袈裟じゃないですか?」
(なんだか、針小棒大な気がする)
「でも、ほら、下着着けてるし?」
「500年後の女は恥じらいってのはないのかよ」
「失礼やわ。ありますよ!」
といっても、先ほどの瑠璃の発言は政宗には
『下着は見えても大丈夫』みたいな風に聞こえたのだ。
「ふーん…そうなのか?」
(ふーん…って納得出来てない感じ?)
政宗が、正座している瑠璃を上から下まで眺める。
「立ってみろよ」
「えっ⁉︎」
グイッと引っ張り上げられる。
「あっ、ちょっ、まっ…政宗?」
瑠璃を引っ張り、一緒に立ち上がった政宗は、蒼い瞳を光らせて、獲物を見るように瑠璃を見下ろし、唇の端を上げる。
「見せてみろよ。
500年後の恥ずかしがり方を……。
俺に」