第19章 氷も溶ける甘味なコト(R18)
ん……ぅんん…ヂュッジュッ…フゥ…
瑠璃は膝をついて頭を下げている。
俺の前で。
俺の脚の間、股間の前で。
いつも、琴の上を自由自在に行き来する白い柳指が、
強く弓束(ゆずか)を握る掌が、
今は反り勃った俺の半身を、先走りと唾液に塗れた掌で弛緩と握り、緩々と擦っている。
何度してもらっても、目が眩む光景で、
俺を嬉悦させてくれる。
パラパラと肩から落ちて邪魔な髪を耳にかけ、そのまま撫でて、後ろで纏めれば、
仄かに赤く上気した綺麗な顔がよく見える。
「…ハッ…フ…上手いぞ……」
気持ち良くて息が漏れる。
快感に浸りたくて閉じていた眼。
細く開けると、瑠璃と眼が合った。
俺の様子を上目遣いにじっと窺っている。
窺っているだけじゃない。
俺のモノを咥えて。
(舌で、唇で、口内で…)