第19章 氷も溶ける甘味なコト(R18)
「…政宗……」
「好い表情(かお)してる」
「〜〜ー////」
私がどう思っているのか見透かされてるみたいで、恥ずかしくて、
ギュッッと政宗に抱きついて顔を隠す。
政宗が頭から背中を優しい手つきであやす様に撫でてくれる。
(まったく…可愛く隠れるぜ)
可愛すぎて困るくらいだ。
平素との差があり過ぎて、とてつもなく可愛く思える。
今日は俺の何が瑠璃の心を懐柔したかは判らないが、今、目の前の瑠璃の様子を見る限り、
和易(わい)として順懐だ。
赤児か子猫のように見える。
※和易…穏やか、和やかで安らかである。
※順懐…じゅんかい/心を開いてしたがう。すなおである。