第19章 氷も溶ける甘味なコト(R18)
「…政宗…(好きー…)」
体勢を変えて、政宗の肩を梃(テコ)に身体を支えて、口付ければ、
政宗の腕が私の背中に回され、
体温が更に近づいた。
「ンッ…チュッ…ンん…」
唇を合わせただけの簡単な口付け一度で終わるはずだったのに…
当たり前みたいに直ぐに深くなる。
挿し入れられた絡まる舌の生温かさと、
唾液の音が私の意識に、
淫靡と羞恥を覚醒させる。
ヂュッ…チュクッ、クッチュ…チュル…
はっ…はぁ…はっ…
息が追いつかなくて、唇を離すと、
熱を帯びた眼で雄の顔をした政宗が私を見つめている。
蒼い瞳、
空の蒼さは控え、荒くて深い海の蒼が露表する。
私はその蒼に吸い込まれる。