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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第18章 かき氷大作戦2




「氷は私達が頂戴するわ!」
闇夜に似合わない、明るくハツラツとした女の声が響いた。
荷車の氷の上に座った美弥だった。
地面のあちこちに伸された男達が転がっている。


「お前達は進路も退路も断たれておる」
信長が後方から指摘すれば、郷八が怒声を張り上げた。
「お前ら!謀(たばか)ったかのかっ!
そいつらの手先だったのかっっ、
くっそぉぉぉー」
咆哮した郷八と残った仲間達が襲いかかるも、
「ゔっがっ…」「ぐっげっ」
ドガッ、ドフッ、バギ…
10人にも満たない男達はあっという間に、
全員倒れ、気を失った。
「呆気ねぇな。つまんねぇ」
暴れ足りないと政宗が文句を言った、


少し離れた場所で
「我らは来る必要はなかったな」
「そうですね」
謙信が面白くなさそうに、刀の柄に手をやったまま、抑揚のない声音で言うと、
瑠璃が柔和に同意する。

「謙信様、私達は先に帰りましょう」
踵を返した。





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