第18章 かき氷大作戦2
「へっ、そんな役人、役に立つもんか。
こっちゃぁ、腕っ節でメシ喰ってんたぜっ」
恨言は啖呵に変わった。
「飯喰ってるんじゃなくて、盗みやってる、だろー」
馬鹿にしているのか、煽っているのか。
ニヤニヤ笑いながら幸村は答える。
「くぅぅーっ、コッチには傭兵もいんだ!
オメェらやっちまえ!」
「ふーん。そっか」
「おお〜っ」「やれぇぇ!」
20人近い男達が、一斉に幸村と守り番に襲いかかる、と思われたが……
「おいっ、何やってんだっ」
幸村達に向かってゆく仲間の少なさに、
郷八が驚き、慌てて振り返った。
「な"っ…ど……なって…」