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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第18章 かき氷大作戦2




夏、薄闇になりつつある
寅一つ(夜3時20分頃)過ぎた頃。
松明を掲げ、20人近い男達がゾロゾロと歩く山道。
足元が見えない山道を、慣れた様子で歩いて行く一味。
もう何度となく、山に盗みに入り、
暗い山道を往復してる為だ。




口舌巧に上手く盗賊一味に傭兵として取り入っていた信長と政宗は氷室の前の茂みに隠れていた。

氷室の入口には守り番が8人立っている。
相次ぐ盗難に守りを強化した為だ。
「政宗、誰も殺すな」
信長の声が笑っている。
「分かってますよ」
こちらも笑って応えた。



「ようよう、守備よくやってんな」
入口の脇に縄でグルグル巻きにされて気を失っている守り番を見て郷八が嘲笑する。
「当たり前だな」
「だから言ったろ、傭兵として俺達は優秀だって」
得意顔。
「鍵だ」
守り番から取り上げた鍵を、郷八に渡すと、
信長は盗賊達に道先を譲る。
「お前達はしんがりを守りながらついて来い」
郷八はあくまでも信長と政宗を部外者として用心深く扱う。

それが信長と政宗の目的だとも知らずにーー…。






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