第18章 かき氷大作戦2
「おい、瑠璃、謙信なんか相手にするなよ」
政宗が割って入る。
「いいじゃありませんか、お話くらい」
「駄目だ。話なら俺でいいだろ」
「じゃぁ、謙信様でもいいでしょう。
私、謙信様のこと好きですから」
ツンッとそっぽを向いた瑠璃。
その傍から冷たい台詞が聞こえた。
「俺は好きではないがな」
瑠璃は謙信に冷たい視線を返しただけだった。
「何だかんだ言ったって、
お前、嫌いな奴いないだろう」
(家康の事だって「好き」って言った。
光秀の事だって好きなクセにっ)
政宗は心内で愚痴る。