第17章 かき氷大作戦
怯える主人に瑠璃がニッコリ 微笑みかける。
「ご主人、次はいつ氷は入りますか?
予定がお分かりでしたら教えて頂けますか?その日に再び
足を運びたいと思います」
美しい笑みを緩めて、柔らかな口調で主人に問う。
しかし、主人は怯えっぱなしだ。
「あ…あっ…よ、予定は…
仕入れの者に聞かなければ……
わ、わ、私は…よくっ…」
((怯えてるのではなく、狼狽だ))
明らかに
((何かを隠している))
謙信と信玄、2人とも、店の主人の態度をそう捉えた。
(焦ってる?)
瑠璃も主人の様子を怪しんだ。