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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第3章 政宗と姫の或る日 其の弐




「いいじゃないか。
なんの使い勝手もない邪魔な存在だと言われるよりは。
お前は綺麗だ、と母上だって認めてたってことだろう」
余裕一杯に笑った政宗がもう一度瑠璃を抱き締めた。
「モノは考えようだろ。
お前は誰よりも綺麗な事に1番の価値がある。
お前は悔しく思っただろうが、俺は良かったと思うぜ。
全く価値が無いと言われなくて良かったじゃないか」
誇らしげに笑い掛けられ、瑠璃はどんな顔をしていいか分からなくなった。

「政宗」
「最初の頃に言ったな。
使えるものは使え。
藤原の名も、お前の麗美な容姿も、口の悪さも、有利に護りになるなら、持っておくべきだ。
それを卑屈になることも、隠す必要もない」
キッパリと淀みのない口調で言い切られた。

「…人ごとだと思って、そんな簡単に…」
恨めしげに瑠璃は政宗を見るが、
政宗に言い切られて、
なんだか、卑屈に心に蟠り悩んでいたのが、
馬鹿らしく思えてきた。





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