• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第17章 かき氷大作戦




瑠璃はフフッ…と笑った。
それを合図にしたように、謙信が口を開いた。

「俺が、何の為に生きているのか……
貴様が、教えてくれぬか」
謙信の瞳が射抜くように、
真っ直ぐ瑠璃に向けられた。


吸い込まれそうに澄んで、
危ういほどに美しい。

((その瞳は何を映しているのか))


「貴様は俺の眼を、淵のようだと表したな。
深い滝壷の淵のようだと…」
「…全てを落としてしまった碧…」
「滝壷の淵は全てを飲み込む」
謙信は何を言おうとしているのか。

「……」
「貴様の眼は、全てを知って、
浄化させてくれそうな……
……そうだ、月のようだな」

(浄化を……私には……)

謙信の言おうとしている事を察した瑠璃だが、あえて微動たりもせず、謙信を見る。






/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp