第17章 かき氷大作戦
「ははは…言うねぇ。
流石は片目の龍を手懐けているだけはある。
簡単には靡いてくれないね〜」
信玄は瑠璃の何かを感じ取ったのだろう、甘い眼差しから、威嚇めいた強い眼差しに変えて、軽口を飛ばして来た。
けれど、瑠璃はその眼には気付かないふりで、麗雅に微笑みを湛えて流した。
「で、今日はどうしたんだい?」
信玄が小首を傾げ、美弥を見た。
「信玄💢」
途中から入って来た信玄によって、
話が振り出しに戻ってしまた謙信が怒っていた。
話が散漫になる美弥に代わって
瑠璃が要点を掻い摘んで説明をした。
「削り氷か〜。
俺に会いに来たのではなかったか…残念だ」
「信玄様〜、そう言う台詞、
聞いてるこっちが恥ずかしくなるから、
ヤメロよっ」
腕組みをして唸る信玄の後ろから、
幸村が突っ込んだ。