• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第15章 些細な出来事と重想





夕餉の時刻には帰って来なかった。

黄昏頃(8時頃)
「戌の刻を過ぎたな。政宗が心配しているだろうな」
伊達御殿門の前に馬を停めた光秀が笑う。
と、
「心配したに決まってんだろ」
門に凭れて政宗が腕組みをして睨んでいた。

何刻から待っていたのだろうか。

スイッと瑠璃の顔を見た光秀が苦笑する。
「思われ過ぎるというのも、不便だな、
瑠璃…ククク…」
「光秀さま…どぅ…」

(どうして…は無い。この人も人をよく観察している)

先に降りた光秀に手を取られ、
馬を降りた瑠璃は
「お休みなさい」
静かな声で挨拶だけすると、
光秀に背を向け政宗の横を黙って通り過ぎた。




/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp