第13章 政宗愛抱ス(R18)
瑠璃はソッと政宗の手を取る。
「政宗、コレ、
政宗の事を想って買ったお土産です」
そう言うと、土産を掌こと包み込むように、
乗せる。
カチャッ と音がした。
「見上げ(土産)?」
「はい」
優しく慈しむ様な声音に、溶けるような甘い表情で瑠璃は政宗を見る。
想って。
ずっと一緒にいたいと思って。
蒼く透んだ、青瑪瑙。
乳白と棗色の紅縞瑪瑙。
「指輪…龍の彫り物と、鳳凰の彫り物…」
政宗が自分の掌の上の指輪を見る。
「政宗と、私」
「俺とお前?」
「何処にいても傍で思っています」
政宗の掌から紅縞瑪瑙の指輪を取ると、
政宗の左手を手を持ち上げる。
「瑠璃?」
小指にそっと通す。