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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第11章 西国の2人





元就の船を降りて6日。
ようやく筑前に入り、
7日目、大内義隆に目通った。

「京から参られたのか。
これはこれは、藤原一族の女子様とは…。
あい わかった。
ゆるりとして行かれよ」
大内義隆は眦を下げ、ニコニコと瑠璃と光秀を歓迎してくれた。
下冷泉藤原の名に何の疑いもなく。

その夜、光秀は遊び好きの義隆と共に外へと出かけ、朝まで帰ってこなかった。
城に残った瑠璃は、大内の家臣の不満不信の募った陰口を聞いた。
本人がここに居ないのだから、陰口ではないのか。
とにかく、不平不満を耳にした。



光秀と瑠璃は朝の町を並んで歩いていた。
「三日三晩遊び歩いて、どうして二日酔いにならないのかが不思議でなりませんわ」
「それは嫌味か?」
光秀が眉を潜めて応酬する。
「嫌味?私がにぃ様に嫌味を言う必要が何処にありますか。
健康を害されなければ、飲酒にどうこう言うつもりはありません。
ただ、心底 不思議に思うだけです」
「酒も嫌味もどちらも 慣れ だ」
瑠璃が光秀の反撃に遭った。
「ー〜〜ッ、嫌味な人っ」

はっははは
「お前は本当にまだまだだな」
光秀が楽しそうに笑った。




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