• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第11章 西国の2人




「嬉しい事を言ってくれる。
そんなに俺が好きか?」
光秀は揶揄いの言葉に、探る思いを隠す。

「……好きですよ……」
間があって、照れを隠しているのか、
少し怒ったような、不貞腐れたような声音で、
瑠璃が答えた。


ドクンッ  光秀の鼓動が跳ねた。


いつも通り、飄々としてサラリと躱してくると思っていた瑠璃は、
意表を突いた女らしい、嫋やかな態度だった。

「「………」」
顔を上げた瑠璃は、再び、
真っ直ぐに、強く光秀を見つめる。

「….自分でも、驚くくらい…慕っています」

清廉な玉貌に、嘘偽りの無い琳琅(りんろう)の声が、『慕っています』と言った。


(心の臓が、煩いーー……)

掴まれたように、痛くて、煩い。





※琳琅…玉が触れ合って鳴る、清らかな音。
/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp