第10章 猜疑の船旅
(焚き付けてどうする)
光秀は無茶をする瑠璃を少々、
心配そうに見ていた。が、
瑠璃がどうして、どうしようとしているのか理由が解るから、見ているだけだ。
助け舟など出す気は更々ない。
「その上品さ、剥がして、厭らしく喘がせてやるよ💢」
元就が舌で唇を舐めて、瑠璃の唇を捉える。
「ンッっ…んんっっ…」
チュッ、チュ……
瑠璃が顔を背ける、
唇が外れても、元就の唇は瑠璃の肌から離れないで、晒された首筋を往復する。
「ぁんっ…ファぁん……」
思いがけずゾワリとして、女らしい声を溢した瑠璃を、元就が小馬鹿にした笑で見下していた。