• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第10章 猜疑の船旅




窓際にある四角い箱。

(あれは和磁石の類だろうが、高度な)

光秀が知る和磁石よりも多くの情報を1度に得られるように改良された物だ。

(羅針、星盤、日時計、八卦、一目で分かる)

壁には、細密に描かれた瀬戸内の海図、海流図などか見られる。
そして、甲板には船首横に大筒が設置されている。

(…アレは…)

ガチャッ
扉が開いて、驚きの声が入ってきた。
「‼︎‼︎、おーっと……
心の臓が止まるかと思ったぜ」
はっはははは
笑いながら元就が歩いて来ながら、
長銃を構えている光秀を笑い飛ばす。
「珍しくて、つい…申し訳ない。
それにしても、ここには見た事のない物がたくさんありますね」
光秀が褒めると、元就は得意顔で答える。
「明や南蛮の航海用品だ。
気に入った物は手に入れたいんでな」

(気に入った物……)

次は他に何を手に入れたいのか。
光秀は澄まし顔で、黙ってその言葉の深意を探る。
「そういえば、お前さんの妹…瑠璃は素直で可愛いな」

(気に入ったって事か)

「素直?アレが?俺にはいつも反抗的で困っておりますよ」
苦い顔の光秀。

((読めないーー…))

元就も光秀もお互い同じ事を思っていた。







/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp