第8章 隠秘慰撫(R18)
瑠璃は満足気な信長を厳色と見つめる。
「…ただし…このピストルの存在は内密にしていただくこと。
世間に広がらないように管理する、と約束して下さい」
真摯な態度でありながら、
懇願の瞳が駆け引きする様に信長を貫く。
「……良かろう。
俺の力の及ぶ限り、お前の望むようにしてやると約束する」
寛裕と約束を許容すると、不敵で豪漢に笑う信長。
そんな信長に瑠璃は、美しくも、疑心を秘めた笑顔で応えた。
信長が図面を見ながら顎に手をやり、考える。
「図面を見る限りでは複雑ではないが……
…点火芯と火薬が問題だな。
それで、だ…ーー………」
信長は提案した。