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私が死のうと思ったのは【ヒロアカ夢】

第9章 ビギニング


オールマイトを殺す…?突然非日常的なことを言い出すヴィランだが、そんな冗談を言うためにわざわざきたわけでもなさそうだ。

みんなが危ない。
きっと最悪の場合、殺されるかもしれない。


しぬの?




みんなが、




せっかくできた仲間が、



だめだ。


だめだ、だめだ、だめだ。



彼らは絶対に、死なせちゃだめなんだ…!


冷静になろうにも、めぐる思考で体が言うことを聞かない。

すぐさまヴィランへと飛び出していく爆豪と切島の背中を見ながら、わたしも一気にモヤ状のヴィランの背後へと”飛ぶ”。

『ッフ!』

背後から後頭部あたりらしい場所へとドロップキックを入れるも、モヤはいともたやす気形を変え私を避ける。

そのまま爆豪の繰り出したであろう爆発を通り抜け、ちょうど爆豪と切島の間に転がり落ちた。

「チッ…」

「おい大丈夫か希里!」

『大丈夫!』

すぐさま体制を立て直すも、嬲り殺す、などと物騒なことを吐きすてながらヴィランがあたりを勢いよく影で包んでしまう。

一面影に覆われ全く見えなくなれば、突然足元から落下するような感覚に思わず声をあげた。




ドタンッ

そのままどこかに落下したかと思えば、どうやらUSJ内の建物の中にワープされたらしい。

「希里、それに爆豪!?どうなってやがるんだ」

『切島くん…』

「ッチ、さっきのやつの個性だろうがよ。俺たちは一緒に仲良くここに飛ばされたんだろうなクソッ」

『ビルの中…窓の外も建物だらけってことは倒壊ゾーン…』

「クソ、他のみんなは無事なのか…!?」

『…ッ!!二人とも隠れて!!』

状況を整理してる時間も与えてくれないまま、部屋にゾロゾロとヴィランが押し入ってくるではないか。

すぐさま二人の前に立つが、その努力も虚しく私を押し避け爆豪が一気にヴィランの一人へと爆発を仕掛けに飛び込んだ。

それに続き切島も自らヴィランに飛び込めば、己の硬化で敵を無双していく。

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