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【SEKAI NO OWARI】 記憶の中に
第2章 帰り道
帰ってもどうせ一人だから、私は必ず寄り道をしていく。
すると、いつも彼がついてくる。
「さおーりちゃんっ!」
「深瀬...また来たの」
「だって俺も暇なんだもん
あ、ついてこられるの、嫌?」
「ううん」
「そっかぁ、良かった」
少し歩くと、川沿いの広場に着いた。
寄り道といったら決まってここに来る。
太陽に照らされてぽかぽかになった芝生に寝転がれば、
青く澄んだ青空が見える。
心地よい風を感じることができる。
目をつぶって深呼吸すれば、どこか彼の香りがした。
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