第7章 目覚めよ、汝
だけど。
「…………え」
れ、ん?
目の前にある、真っ赤な顔の蓮を見て。
一瞬あたしも我に返った、かも。
「………っ」
あたし今、なんか言った?
なんか絶対、おかしなこと言った気がする。
口走った気がする。
いや、そうじゃなくて。
それも、そうなんだけど。
「………なんで蓮が、そんなに真っ赤なの?」
散々、けしかけたのそっちなのに。
こっちまで赤いの、うつる……っ。
「………あっつ」
「こっちのが熱いってば」
「いや、改めて言われると、照れるってゆーかかわいいってゆーか、恥ずかしいってゆーか……」
「はぁ?恥ずかしいの、こっちだし!!バカ蓮っ」
・・・・・・。
「………ああー、ぇ、と」
「急に中学生みたいに初々しくなんないでよ!!」
「………ごめん」
「謝られると、余計熱い」
「………」
もぉ、なんなの。
これ。
「いや、だって。うるうるしながらすき、とか言われたら……、かわいすぎでしょ真白」
「はぁ?」
さっきまでの悪魔みたいな殺気、どこいったのよ。
「…………とりあえず、さ」
「………」
「うん、俺も限界っぽいんだけど……挿入れて、いい?」
「………っ」
き……っ、かないでよ!!
いちいちそんなの……っ
「挿入れる、ね?」
「━━━━━━━ッッ、ぁあっ!?」
や、ば。
これ。
………お、っきぃ。
しかも、いきなり、深……っ
「ま、待って蓮……っ、なに、なんで……っ」
なんでこんなダイレクトに、響くの!?
「……っ、真白が、吸い付いてくるんだよっ、やば、これ……っ」
「め……っ、れん……!!動かな……っ」
後ろ、やだ。
駄目これ……っ
やだ。
「や……っ、やだぁ……っ」
「無理……っ、止まんない……っ」
後ろから突き上げられる度に。
揺さぶられる度に。
目眩がする。
いつもよりも質量が増した気がするそれがダイレクトに身体に溶けて。
熱い。
繋がってるところが。
熱い。
溶けちゃいそう。
「………っん、っぁ、ぁあっ」