第7章 目覚めよ、汝
「は……っ、はぁ、はっ、あ……っ」
「………すっごい、うねってるけどなか」
「━━━━ッッ」
膝がガクガクする。
ほんともう、立ってらんない。
酸素が、薄い。
なのに。
蓮はそのまま屈んで、指先で激しくかき混ぜながら同時に。
敏感になってジンジンするその突起へと、唇を寄せた。
「━━━っぅ、っぁあ」
ざらざらとした、滑りのある舌が這う。
的確にいいところばかり擦る、指先。
ほんともう、限界で。
自分の足で立ってるのかさえ、感覚なくて。
気付けば。
前屈みに蓮の頭へと両手をしがみつくような形で、また、身体は登り詰めようと快感を貪る。
だけどそんなの、蓮には全部お見通しで。
またすぐに蓮はその場所から顔を離した。
「━━━━━っ、ぅ」
熱が、籠る。
熱い。
苦しい。
息が苦しい。
「真白」
すぐに重なった唇が暖かくて。
気持ち、よくて。
蓮の首に両手を回して夢中でキスを貪った。
「さっき1回イったから、余計辛いでしょ?」
「れん……っ」
「ん?」
「あつ、い…、からだ、へん」
「どーして欲しい?」
熱い。
熱い。
震えが、止まらない。
腰を支えてくれる蓮の腕がなければたぶんあたし、立ってない。
「真白は、どーしたいの?」
「…………っ、ぅぅ」
「ねぇ真白」
耳から響く蓮の声が、脳まで溶かす。
耳を舐めていく蓮の舌が、思考を奪う。
「真白」
「━━━━━━っ、き」
「聞こえない」
「すき、だから……」
「俺が?気持ちいいの、が?」
そんなの。
「………どっちも、すきぃ……っ」
もう、いい。
結局俺の勝ち、とか勝ち誇ったように笑う蓮の顔があったあって。
いい。
負けてもいいよ。
性格悪くても。
もしかしたら死んじゃうかもしれなくても。
やっぱり好きなんだから、仕方ないんだ。