• テキストサイズ

地縛霊は孕ませたい!?

第1章 俺の子を孕(う)め


「俺は、あんたから『生気』をもらう。代わりにあんたをこっから戻してあげるよ」
「……そ、んなの今、戻してよっ。あたし間違いで連れて来られたんでしょ!?」
「間違いじゃないよ、手違い」
「??」
「いるはずのない場所にいたあんたが悪い。本来ならトラックが縁石を乗り越えるくらいで、大事故には繋がらないはずだったんだ」


むぅ、と膨れて腕を組む姿は、目の前にいる大人の男の人とは到底結び付かないくらいに幼くて。

「ほんと、迷惑だよ」



思わず手を伸ばして頭を撫でてやりたくなるくらいに、かわいくて。
さっきまでの威圧感はすっかり成りを潜めてしまってる。




「………でもね、真白」



急に変わる、声色。
表情。
さっきまで少年のように幼く見えていた彼は、瞳を細く伏せて。
艶のある声で耳元で囁いた。



「キミがトラックに轢かれた事実は変わらないんだよ」
「ぇ」
「今頃キミは、病院で生死の境をさ迷ってるはずだ」


ゾク………


と、した。


「真白は頭悪くないでしょ?」



戻り方なんて、知らないし。
どこまでも続く真っ白な無の世界。
どこに出口があるかなんてわからない。
そもそも、出口があるかどうかさえわからないんだから。



「わ、かった」
「理解したってことでいい?もう待ったなしだよ?」
「わかったから、早く終わらせて」



にこりと笑って。
だけどもう、少年の表情なんかじゃなくて。
雄の、顔。
コロコロコロコロ、表情変える、から。
こっちが追い付かない。




ちゅ、ちゅ、ちゅ、て。
わざとらしくリップ音を着けて。
唇は耳から首筋、鎖骨、と下がっていく。
胸の膨らみに右手を沈ませながら、唇は、ゆっくりともう片方の先端へと下りていき。

「……っ」


先端へとたどり着いた途端に、今度はその場所へと舌を這わせたんだ。
先端を掠めるように舌を這わせたかと思えば、輪郭をなぞるように舌を動かす。
かと思えば。
今度は思い切り吸い付かれて。
勝手に体は熱を上げていく。




/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp