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地縛霊は孕ませたい!?

第1章 俺の子を孕(う)め


「……っ!!ちょっと!!」

「黙って」
「………っ」


漸く唇が離されて、手がそのまま胸に触れて。
見ず知らずの人にさすがにそれはまずい、そう思って上げた声は。
耳元で吐息ごと捩じ込まれた言葉にかきけされた。




「あれ?もしかして耳弱い?」
「うる、さい……っ」



ペロリ、と、首筋に舌を這わせながら。
意地悪に彼が目を細める。
しかもなんか、また、成長してない……?
両手を抑える右手も、胸に触れる左手も。
さっきよりもゴツくて、逞しくなってる。



「真白」



声、も。
やたらと低い、し。



「痛いの、嫌でしょ?」


声も表情もまるで違うのに。
首を傾げて問うその仕草はまるで子供の様。


「それとも真白は痛いの好き?」
「なわけないでしょ!!」
「そう。なら、おとなしくしてなよ」


ビクン。


笑顔な、はずなのに。
なんだろう。
背筋が凍る。


「暴れたらその分真白が痛いだけだよ?嫌がっても泣いても暴れても、結果は変わんないんだからさ」


ゾク………


と、した。


生気のない、冷たい目。
ものを見るような、目。


「ね?」


かと思えば、ここにきて初めて向けられたあどけない笑顔を、する。
なんなの、この子。


怖い……。



「あは、そう、真白はいい子だねぇ」


抵抗を止めたあたしの頭を撫でながら。
片方の掌は制服のボタンを外していって。
すぐに。
肌が空気に触れた。


「………っ」



「そうそうそのまま、おとなしくしててね?」



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