第4章 ………聞いても、いい？

「………っ、めた」



ツー、て。
右足を冷たい指先が伝う。


「ああ、ごめん。まだ生身にはなれてないみたい」
「？」
「みんなから見えるのは、真白がひとりで乱れてるとこ」
「は……？」



み、えない……って。



「や、だやだやだやだ……っ、ちょっと、触んないで！！」
「無理」


「━━━━んん」



後ろから、右足を撫でる指先と耳へと這わせる舌。
そのまま足の間にれいの右足が、入り込む。


「ちょっと……っ」


「しー」


「………っ」



ガシャン、て。
両手がフェンスへと押し付けられて、右手は徐々にスカートをたくしあげていく。
ついでに啄むように耳から首へと、口付けがおとされた。


「離してってば！！」
「真白」

「━━━━ん、っぁあ」


れいの右足が邪魔するせいで閉じれない足の間。
指先が下着の中へと、入り込めば。
小さな水音を立てながらゆっくりと、なかへと入り込んだんだ。


「今は俺のがおっきいし力あるの、忘れてない？」

「や、め…っ、それやぁ……っ」


指先はなかを掻き回し、舌は首筋をリップ音を響かせながら食んでいく。


「両手押さえられてるこの状況で、抵抗したって無駄だってば」
「うるさい、離せ……っ」
「だってほら、聞こえる？真白も俺を受け入れてるじゃん」
「ちがう……っ」
「えー？ほら、真白の味」


激しく掻き回していた指先が引き抜かれ、その刺激に声を小さく上げた、瞬間。


「…………っおぇ…っ」


喉元深くまで入ってきた指先と、味、に。
喉の奥が拒絶反応を、起こす。



「かわいーよね、真白」


生理的に溢れた涙を舐めとりながら、口に入ってた指先を抜き、そのまま掌は、首へと回された。


「首、絞めていーい？」