第3章 気持ちいいって言ったら許してあげる
「おしゃべり、おしまいね」
しー、て。
人差し指を口元へとあてがい、微笑む彼に一瞬緩んだ気の迷い。
思わず全身の力が抜けた、瞬間。
「━━━━━━━んんっ」
それは一気に、子宮の奥深くまで入り込んだ。
と、ゆーよりは。
貫いた。
息が出来ないくらいの衝撃に、体は勝手に弧を描く。
「や…っ!?挿入、って……」
「真白のなか、すごい気持ちいい。この前も思ったけど、すごいきゅうきゅういうよね」
「や……っ、だ、動くな……っ」
動く度に。
なかが擦れる度に。
お腹の奥がじんじん、する。
「あれぇ?気持ち良くない?」
少年みたいに無邪気に笑って、激しく腰を打ち付けたかと、思えば。
急にピタリと動きを静止して、両手を顔の横へと、伸ばす。
かけられた体重のせいでさらに奥へと入り込んだそれに一瞬顔を歪めたあたしを捕らえ。
真上から、勝ち誇ったように低く、彼は囁いた。
「俺は気持ちいんだけど。真白は違う?」
「ちが、う…」
「━━━━━あ、そ」
覆い被さるように至近距離にあった顔が、離れて。
そのまま両足をぐい、って力任せに開かれると。
先ほどのおもちゃを手に取りまた、瞳を細める彼の姿。
びく、として足を閉じようとしても力でなんて敵うわけもなくて。
変わりに腰を引こうとすれば、腰までぐい、と引き寄せられた。
「ねぇ、真白?」
カチ、と手元を動かすと聞こえる先ほどのバイブ音。
「………っ」
「気持ちいい、って言ったら、許してあげる」
「━━━━━っっ」
瞳を細めたままに、横目であたしを見やる彼から。
わざと視線を外しぎゅう、と唇を噛み締めた。
「………頑固だよね」
「ふ、……っん、んっ、………っぁあぁっっ」
低く、声がしたと同時に。
震えたままのおもちゃは、たぶん敏感になってるはずのその突起を。
いきなりぐぐぐ、っと押し潰、す。
「ほら、気持ちいい?なか、すごい締まったよ?」
「━━━んん、ふぅ、ぁあ、っぁ、っああっ」
駄目。
無理。
駄目。
なんなのこれ。
「やだ、……っねが…っ、っぁ、ぁあ、ああ、ぃぁあ」
「ほらほら、ねぇ真白、あとは、━━━ここ、だったかな」
「━━━━━━っっ!!!」