第3章 気持ちいいって言ったら許してあげる
ぐん、と。
同時進行でなかも擦られて。
この前さんざん責められたあの場所。
突かれる度に重く衝撃が走る、チカチカする、あの場所。
彼はまたそこばかりを、わざとらしくそこだけを、突いてくる。
もちろん。
その上の突起にあてがわれたおもちゃは外されることなく。
「や、っだ……っ、ぁん……ふぁ、ぁん、んん、っぁあ」
「気持ちいいでしょ」
「だめ、だめほんとおかしくなる……」
重く揺さぶられる度に星が飛ぶ。
おかしくなる。
おかしくなる。
理性が、飛ぶ。
「………っぃ、い」
「んー?」
「気持ち……っ、ぃ」
もう無理。
やめてほしい。
だけど。
━━━━もっと。
もっともっと。
って。
快感を貪ろうとする自分がいるのも、事実。
「気持ち、いい……っ」
強張っていた体の力を抜けば。
ダイレクトに快感の波が押し寄せる。
「━━━━━うん」
だめ。
余裕、ない。
なんて言ってるか、全然聞き取れない。
「もっと気持ちよく、してあげる」
「ふぁ……っ」
突起が押し出されて、剥き出しにされた。
瞬間。
「………イって、真白」
カチカチカチ、って。
音が響いて。
「━━━━━━っぁあぁあ、ぁ、ぁ、っああ!!」
爪先から痺れが伝染、して。
一気に何もかもがスパーク、した。