第3章 気持ちいいって言ったら許してあげる
「……言ったぜ?苛めてあげる、って」
瞳を細めて、さらに憎たらしく上がる口角。
「へ、変態なんじゃないのっ!?」
「まぁ男はみんなそんなもんっしょ。あんたの彼氏だって願望あるって」
「薫はこんなことしないもんっ」
腰のあたりに跨がりながら物色するのは。
ゾクリ、と。
背筋が一瞬で凍る、恐ろしいもの。
「わかるんだ?なんだかんだ言って興味津々じゃん、おねーさん」
「………」
「あれ、おとなしくなっちゃった。……使い方、教えて?おねーさん。僕初めてだから知らなくってぇ」
「だからも、それいいから」
「?」
「初めてとかなんとか」
「なんで?」
「なんで、……って」
初めての人が、……あんなうまいわけ、ないじゃん。
「…………ふぅん」
「あ……」
しまった。
聞こえちゃうんだってば全部。
「気持ち良かった?ねぇ真白」
服の上から、『それ』が胸に押し当てられると。
知らずにびく、と体が跳ねた。
そんな反応を見逃すわけ彼では、なくて。
意地悪に目を細める姿が視界に入り込んだ。
「………使い方、あってるかなぁ?」
カチ、て音と同時に震えだしたそれ。
「……っあ」
所謂『電マ』、なそれは。
服の上からでも十分すぎるくらいの衝撃を与えてくれる。
もうほんと、十分すぎるほどに。
「ひ……っ、ん、っあ」
じんじん、する。
なにこれ。
下着と服の上からでもこんなに強いの?
痺れる。
こんなの、こんなの直にやられたら……っ
「……ふぅんそっか。直接あてればいーの?これ」
「ち、が……っ」
しまった。
なんにも考えちゃ駄目なのに。
余計なこと全部、駄目なのに。
「残念、遅いよ真白」
「ま……っ、やだ」
プツン、プツンて制服のボタンが外されて。
ついでに下着までずらされれば。
外気に肌が触れる。
「なんだ、勃ってるじゃん真白」
「………っ」
先端を、両手でピン、て弾かれるだけでぐん、て腰が浮く。
「では、まいります」