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地縛霊は孕ませたい!?

第3章 気持ちいいって言ったら許してあげる


「ちょ……っと…っ」



そのまま顔が近付いてきて、反射的に目を閉じた瞬間。
柔らかな唇があたしのそれを塞ぐ。


「ん……っ」



また……っ。
このキス。
ねっとりと絡み付く舌に、喉元深くまで入り込んだ舌先が、上顎を、撫でる。
時には吸い付いて。
嫌な口付けの効果音が聴覚さえも犯していく。



ガシャン



ん……?
が、しゃん?


口付けながら左手に絡み付く何かの感触。
確認するために視線を上にずらせば。
目の前から彼が消えて。
変わりに右手までが動かなくなった。


「な………っ!?」


「なーんか、視界に入ってきたんだよねー」
「はぁ?外してよ!!」


ガシャン、ガシャンて。
引っ張っても引っ張っても右手左手に繋がれたそれは、うるさく金属音を鳴らすだけでびくともしない。


「ちょっと……っ」


冗談でしょ。
あたしこーゆーの、興味ないんだってば!!



「あはは、いーなー、いい眺め」
「良くないっ」
「ふわふわしてるし、痛くないでしょ?」
「そんな問題じゃないの!!」
「ねーねー真白、見てみて、足用もついてるよ?」
「やだ……っ」
「ほら、足繋いでこっちひっかければ全部丸見えだねー」
「や、やだ、絶対そんな格好、嫌……っ」


両手だけでも超絶恥ずかしいのに。
足までなんて……っ。
しかもあれ、繋がれちゃったらほんとに秘部丸見えになっちゃう。
やだ。
絶対嫌だ。


「………なくほどやなの?」


低く、優しくそう囁く彼にぐ、っと唇を噛み締める。


「なら選んで?手だけ繋がれるのと、足も繋ぐの」
「………っ」
「選ばないならこれ、使っちゃうよー?」

「………ぅ、っ」


こいつ、さっきのしおらしいの絶対嘘。
こっちが本性なんだ。
めちゃくちゃ性格悪い。
意地悪。
最低。
最低。



「………手、だけ」
「んー?」
「手、だけがいい」
「うん、なら真白もこのままがいいってことだよねー?」
「………っ」


ずるい。
最低。
やなやつ。
やなやつ!!
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