第5章 眼鏡君とそばかす君
貴方side
翌日
相変わらず男子バレー部の人達は勧誘してくる
ついでに飛雄と日向という子も何度か見学に誘ってくる
おかげで平穏な生活が崩れかけてるんだが
ドンッ!
貴「っ!」
?「っ」
?「ツッキー大丈夫!?」
?「平気」
廊下で角を曲がろうとしたら長身の眼鏡君とぶつかる
貴「ゴメン、大丈夫?怪我してない?」
?「大丈夫です、こちらこそすみませ………!!」
貴「…?」
?「あー!王様の先輩だ」
貴「……王様って、飛雄…?」
?「……中学の王様の先輩ですよね?昨日の放課後話してるの聞いたんですよ」
貴「……なるほど」
中学時代に飛雄が付けられた異名な為すぐに分かった
貴「…もしかして、貴方達もバレー部?1年?」
月島「1年の月島蛍です」
山口「ツッキーの幼馴染みの1年の山口忠です!」
…1年で、この身長かい……確かに向いてるかもな
月島「東條さんでしたっけ?個人的に貴方に興味あったんですよね、あの王様があそこまで懐くのとか初めて見ましたし」
山口「昨日は驚いたよねツッキー」
貴「…飛雄を知ってんの?」
月島「…王様の中学の試合見たんですよ、まぁあんな自己中心的なプレーじゃ仲間も見放しますよね」
貴「…」
ワザと言ってるのか飛雄の事を悪く言う月島
月島「……だから、そんな王様が慕う貴方に興味あるんですよ。一緒にバレー部入部してください」←
貴「いやどういう流れでそうなった!?」
月島「良いじゃないですか。バレーが好きだから、いつも体育館近くに居るんじゃないですか?」
貴「……私は」
月島「……どんな理由があるか聞きませんけど、少なくともバレーが嫌いだったらそんな辛そうな顔しませんよね」
貴「!」
山口「…俺達待ってますんで!」
月島「待ってますんで」
貴「え、ちょ」
そう言いながら2人は別の所に歩いていった
……一度、見学言ってみようかな…