第27章 落ちた強豪
貴方side
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仙台市体育館
体育館に入ってすぐ、私達を噂する声が聞こえる
「烏野?知ってる?」
「前まで強かった学校じゃん?前までね」
噂をする者に背後から近づく私達。
「今はなんかね~ダサい異名ついてんだよ」
「えっ、どんな?」
「確か_」
澤村「…」
「”堕ちた強豪” ”飛べない烏”」
「!おいっヤバイ…来た!烏野だ!」
噂をしてた奴は後ろを振り返り私達に気付く
田中「飛べない?何ですって?」
龍之介は相変わらずまた絡んでいる。
澤村「コラ行くぞ!…スミマセン」
「あっイエ」
私達はぞろぞろと歩いてく。
「あ…!あれは!まさか…?!」
貴「?」
「烏野の”アズマネ”…!」
そう言われた東峰さんはビクッと体を震わせている
「え 誰?」
「北高の奴を手下使ってボコらしたとか…路上でなんかヤバイモン売りつけてたとか…」
「5年留年してるんだって…」
「え!成人じゃん!」
東峰「っ~~」
…東峰さんに関しては良い噂はなかった
菅原「まあまあ いつもの事じゃん」
澤村「見た目がそんなんだからだろォ」
東峰「!っ俺はっ なんかこう…外見からでもワイルドな感じになりたいと思ってっ」
澤村・菅原「ホラもーそういう事、言うところがワイルドじゃないもん」
東峰「~っ」
西谷「いいじゃないスか どう見られるかなんて!自分でカッコイイと思ってれば!」
満面の笑みで言う
澤村・菅原「こういうのをワイルドという」
東峰「…」
確かに、一番の男前だわ…
「おいアレ 見ろ見ろ かわいっ」
声をした方を振り向けば他校生が、私と潔子先輩を見て顔を赤くしていた
何でわたしも?←自覚なし
ガルルル
すると龍之介と夕が私と潔子先輩の周りで威嚇を始める
また飛雄に関しては、私を後ろに隠す
貴「…どうした、飛雄?」
影山「俺の後ろから離れないでください!!」
貴「え?」
月島「ぷっ、王様は必死だね」
……なんだろ…?