第26章 私達のエール
貴方side
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練習試合が終わり次はIH予選
私と潔子先輩は昼休みに部室の掃除をしていた。
放課後は夜遅く、残ってやるのは危ないので、私の家が遠いのもあり先輩がこうして昼休みなどを利用して掃除しようと提案してくれた
すると、ある物が目につく
黒く布みたいななにか
貴「……!これ、横断幕」
そこに書かれていたのは、黒い布に白い字で書かれた『飛べ』という文字。
所々ほつれ、埃まみれだ
潔子「怜花ちゃん?」
貴「潔子先輩、これ……」
潔子「……横断幕?」
貴「多分……これ、綺麗に直せないですかね?」
潔子「!…そうだね、直して皆に見せようか」
こうして放課後を利用して、私達の作業がはじまる
★★
そして、IH予選前日。
鳥養「俺からは以上だ。今日は良く休めよ」
全員「ハイ!」
武田先生「あっ、ちょっと待って!もうひとつ良いかな!?……清水さんと東條さんから」
私と潔子先輩は、合図しながら頷く
潔子「私は…激励とか…そう言うの、得意じゃないので…」
貴「私は入部して間もないんで、あまり言葉で言うのも引けまして…」
私達はそれを持って二階へ上がり、バサッと広げ、二階にくくりつける
『飛べ』と書かれたシンプルな横断幕
全員「!!」
日向「こんなのあったんだ……!」
貴「潔子先輩と掃除してたら、見つけまして」
潔子「うん」
田中「うおおお!!燃えて来たァァ!!」
西谷「さすが潔子さんと怜花さん!良い仕事するっス!!」
澤村「まだだっ、多分……まだ終わってない」
貴・潔子「…が……がんばれ」
あまり人前で応援するのは苦手で、潔子先輩同様顔を赤くしながら伝える
下を見ると、泣いてる人達が居る
影山「っ…」
月島「王様、顔赤」
影山「!うるせぇっ!!」
飛雄だけは顔を赤くしながら下を向いていた
いよいよ、明日からIH予選か…