第23章 試合開始
貴方side
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黒尾「俺達は血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。
‘‘脳”が正常に働くために。行くぞ」
全員「あス!!」
貴「……なにあれ…」
研磨「俺も……やめたい、なんか恥ずかしい……」
近くに居た研磨だけは嫌がってるらしい、けど他の皆ほ普通みたいだ
★★
試合が始まる、音駒高校からサーブ
そのサーブは東峰さんに拾われ、飛雄がカバーに入り、そのまま日向にドンピシャのトスを上げる
貴「…調子は良いみたいだね」
音駒のベンチで座っていると、音駒の監督さんに話しかけられる
猫又「……お前んとこのセッターは化け物だな」
貴「ですね、自慢の後輩ですよ」
猫又「ほう、後輩か」
貴「はい、中学からの」
音駒はタイムアウトを取る
猫又「…ありゃ…ダメだ」
黒尾「え?」
猫又「あれは、とんでもねぇバケモンだ」
黒尾「10番ですか?」
猫又「10番の動きも変人じみているが、セッターの方だ」
ドリンクを渡しながら聞いていた
猫又「スパイカーの最高打点への最速のトス……針の穴を通すコントロールだ……ただ、誰にでも通用するトスじゃない。トスに絶対的な信頼を持って飛び込んでくるスパイカーにしかあげられないトスだ」
音駒「……」
その言葉に、音駒は言葉を失う
猫又「しょうがねぇ。天才は、しょうがねぇ……が」
貴「……天才が一人混じったところで、勝てませんよ」
音駒「!」
飛雄は、中学時代にそれを痛感した。1人プレーでは絶対勝てないと
貴「6人で強い方が強い」
研磨「……怜花」
貴「……なんて、幼馴染みがよく言ってる言葉です」
黒尾「ははっ、何だよー俺等を応援してくれんのー?」
貴「まぁ、臨時だろうと今は音駒マネですからね……応援してますよ」
黒尾「え、デレた!?」
貴「夜久さん、この人何とかして下さい」
夜久「ゴメンな、東條。試合終わったら締めとくから」←
黒尾「怖いからやめろ!!」汗
少々雑談をしていたら、タイムが終わる
正直、まだ音駒の実力は見せてない気がする…
ここからだな…