【NARUTO】0.01の世界で【カカシ(六代目火影)】
第1章 first
「どう?少しは赤いでしょ?」
『……これが邪魔で分かりません』
カカシの顔の半分以上を占める口布。
普段は絶対に見せないこの下の素顔を、は何度か見た事があった。
「ああ、忘れてた」
カカシは戯けた様子でスルリと口布を下ろした。
何度見ても慣れないほどの端正な顔立ちに、ドキンとの胸が高鳴る。
「これでよく見える?」
カカシが一音一音発する度、唇にかかる暖かい息。
彼の顔が赤いかなど確認することは出来ず、は緊張でギュッと硬く目を閉じた。
カカシはそんな彼女に、満足したようにフッと笑い、チュッと小さく音を立ててふっくらとした唇にキスをした。