第16章 サーカスと道化師
「…ウェルカム・トウ・ザ・ワンダフル・ワンダー・ワールド」
今の時間帯…私達は…
サーカスに来ている…
何故か私の席はナイトメアとユリウスの間…
まあ、席なんてどうでもいいんだけど…
「銃を打ち鳴らしたい気持ちは分かります…ですが、今ここではご法度です…」
ん?一瞬ジョーカーと目があった気が…
ああ…私は銃やナイフだけじゃないものね…武器…
アクアはサーカスに興味が無いのか…塔で昼寝しているって言ってたし大丈夫ね…
舞台の方を見ると遠くの座席にアリスが座っているのが見える…
後で話しかけようっと…
「君は楽しそうだな…」
「うん!」
皆が楽しそうにしていると私も楽しい…
でも…何回も来ると飽きそう…
役持ちだから…強制的に催し物に参加しないといけないのがルールだし…
私もいつかそうなるのかな?
…
…
…
「アリス!!」
「スノウ!!来てたのね!!」
スノウはアリスの方に走って来た…
ナイトメアたちまだ遠くの方で走ってるや…
あっ吐血してるよ…
「ブラッド達は?」
「それが…!?」
急に周りの空気が変わる…
気が付くと…隣に居たはずのアリスが居なくなってしまった…
「…アリス!?…アリス何処!!」
「どうしたんだ?」
ナイトメア達がやっと追いついたところで事情を話す…
「これは…手分けして探すしかないな…」
グレイの話だと…さっきから帽子屋のメンバーもアリスの事を探しているらしい…
スノウはテントの中に居ないか探すことにした…