第11章 帰ってきた少女とジョーカーの国
「全く…お前ときたら…」
「ごめんなさい…」
今私は…案の定ユリウスに怒られています…
エースはニコニコ笑いながらこっち見てるし…
怖い怖い怖いよ…
「どうしたんだ?スノウ、顔が真っ青だぜ☆」
エース…あんたの顔が怖いよ!!
「何か…怒ってるの?」
「君…俺には何も告げずに旅に出たよね…?」
やっぱりその事か!!
どうしよう…魔法使って…って!!
こいつ!!魔法封じの札を椅子に張り付けてある!!
この部屋から出ないと魔法使えないじゃないか!!
あ~対魔法使い用にこの札作んなきゃよかった!!
「それにしても帰って来てくれてよかった…なあ、ユリウス」
「そうだな…」
2人はいつもの表情に戻った…
良かった…
これで、鍛錬しようぜ☆なんて言われたら泣きを見る…
「コーヒー淹れるね…」
ため息交じりにそう言うとユリウスの部屋にあるキッチンに入っていった…
最近は魔法を使ってばかりだったからたまにはいいのかもな…
ってかユリウスって引っ越しで離ればなれになったよね?
まあ、今回は弾かれてもおかしくない程の人数が居るからあんまり気にならないけれど…
エイプリルシーズン…嘘の季節か…
次の時間帯はとりあえず遊園地に行ってみるかな…
ゴーランドたちも居るみたいだし…
夏の領土だから楽しそうだし…
魔術師関連の刺客が来ないと良いな…
役無し役持ち関係なく魔法や特殊能力が使える人は限られている…
人数も少ないからある程度は大丈夫なんだけど…
そう思うとコーヒーを持って二人の所に向かった…