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不思議な迷宮に落ちていく

第9章 アリスと兎と会合


「ねえ」
「えっ?」
塔の廊下…
見回りに出かけようとしていたスノウはアリスに話しかけられていた…
「こんにちわ…私に用事ですか?」
「貴方…塔に居たっけ…?さっきペーターとも仲良さそうに話していたけど…」
あっそうか…
良かった…さっきの騒動でバレたかと思ったけど…大丈夫みたい…
ペーターとエースのおかげで…余計な心配しちゃったじゃない…
「自己紹介が遅れてすみません!魔女のユキです!最近ナイトメアの補佐に就任しました!」
「スノウに似てる…」
「!!!!」
もしかして気が付いた!!
「…な~んてね、ちょっと友達に似ていただけよ…スノウを見かけなかった?」
良かった…アリスはまだ気が付いて無いみたい…
「スノウなら今体調不良で自室に籠っているわ…悪化させると大変だから行くのはやめておいた方が…」
「そうなんだ…ありがとう、ユキ…」
そう言うとアリスは会議室に入っていった…
ほっと安堵の溜息をつくと…見回りをしに玄関に向かって行く…
このままうまくいくと良いんだけど…
そうはいかないみたい(汗)
何か…私が今から行こうとしていた区画が燃えているんですけれど…
帽子屋屋敷の構成員とかが居るって事はマフィア絡みかよ…
前の国に居た赤いスーツの連中といい帽子屋ファミリーといい…森を燃やしてんじゃないよ…
消化するの誰だと思っているんだ…
魔法で消火活動しつつブラッド達の方に向かう…
しかも、帽子屋ファミリー総出でって事は…仕事か…
「仕事の場所は塔の領土外で行ってくれないと困ります…帽子屋」
「これはこれは魔女では無いか…」
因みに、アリス以外の人間は全員私がスノウだという事は知っている…
あんまり問題を起こさないでくれると嬉しいんだけど…
特に帽子屋ファミリーは…
「なるべく争わないというルールがあるので注意してくださいね…帽子屋」
「ふふ…分かったよ御嬢さん…いや、スノウ」
こいつは…この場にアリスが居たらどうするんだよ…
あ~こんなんで本当に隠し続けることが出来るのかよ!!
不安要素多すぎる!!
あ~イライラするイライラする‥



この後…執務室に戻ったスノウは…
ナイトメアを睨むと…何の腹いせか…
グレイに抑え込ませ…薬を飲ませ続けていたという…
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