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不思議な迷宮に落ちていく

第9章 アリスと兎と会合


とうとう1回目の会合期間が始まった…
これがあと3回行われるらしい…
各領土の役持ちやらなんやらがぞろぞろと塔に集まって来た…
「う~緊張する…緊張して吐血しそうだ…」
緊張位で吐血って…
私とグレイは同時にため息をつく…
因みに私は身長が縮んだ影響でぐったりしている…
まだ私の力が安定しないからナイトメアの力を少し借りているけれど…
まだ慣れないんだよね…これ…
「スノウ…大丈夫か…?」
グレイも気を使ってくれているが…先に逃げ出そうとしている上司をどうにかした方が良いと思う…
視界の端っこで少しずつ浮かんで逃げ出そうとする夢魔を睨みつけた…
「わっ私は…逃げ出そうとなんて…」
「どうだか…」
またため息をつくと…帽子屋…ブラッド達の居る席の方を見た…
アリスは…居た居た…
ディーとダムは居ないみたいね…
ってアリス…こっちの方を見ているよ…
目をそらすと…ハートの城のメンバーの方を見る…みんな居るみたいだけど…
休憩時間になったらうるさそうだな…
森に居るメンバーも仲良く(?)座っている…
あとでペーターに口止めしておかないと…
溜息をつくと…最初の議題の書類をナイトメアに手渡す…
グレイはカンペを渡していた…
ガチガチに固まっているな…ナイトメアは‥
「本日は…」
「それ、さっきも言った…」
ツッコミを入れておいたが…さっきから30回位そのセリフを吐いているわよ…
只でさえも面倒くさい会合が長く感じる…
溜息をつきつつ空間にメモを書き始めた…
一応書記だし…
時々、ナイトメアの頭上に「この人、緊張中」等のいたずら書き等を書きながら…
周りの人たちは笑いをこらえているが…
ナイトメアとグレイは気が付いていないようだ…
恐らく…心を読んでいないのだろう…
もうそろそろ真面目に書記の仕事をしますか…
そう思い、いたずら書きの方を消し始めた…
その様子を不審そうに見ている…
アリスの視線に気づかずに…
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