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不思議な迷宮に落ちていく

第9章 アリスと兎と会合


スノウの作った薬の効果が終わった頃…
改めて塔の人間が談話室に集まっていた…
何でも…もうすぐ塔主催の会合が行われるらしい…
記憶では…知っていたが…
「ねえ、二人とも…」
「ん?何だ?」
私は鏡の前で自分の着ている服装を確認している…
黑のフォーマルドレスに紺のリボンが付いたマントで…魔女の帽子だった…
あの…これだとアリスにばれるんだけど(笑)
「ああ…それで良いんだよ…今回君は役持ちとして参加してもらうから…」
は?…今なんて?
一応ナイトメアの力を借りれば一時的にユキになる事も出来るけど…
この国では初等科の頃の身長に戻るしウサギ耳も生えるしで嫌なのよね…
でも、今の国は12人役持ちが居るのに…なんで役持ちとして参加なんだろう…
私が中途半端だからかな…?
それとも…もう私は…前に進んでいるから…?
「…そうだ、だがそれだけでは無い」
「スノウ…君は役持ちになる事が決まっている…」
そっか…
そうだよね…
でも…
「でも、私が会合中に居なかったらアリスにばれたりしないの?」
休憩時間ならともかくとして…そう何回も魔女の姿になっていたらさすがに気が付かないのかな?
「それなら大丈夫だ…君は体調不良で自室に籠っているって伝えるから…」
…いや、バレるから(笑)
ってかどこからそんな自信が出てくるのよナイトメアは…
ほら、グレイがため息ついているじゃん…
確か…会合に参加するのはいつものメンバーだし…
あ~ピアスとボリスも来るんだ~
ナイトメアが議事進行で‥ってこの病弱ヘタレな夢魔が出来るの?
主にグレイと私がフォローする事になりそう…
で、会合期間中は塔の領土内を見回りっと…
あ~魔法薬屋に後で行って薬を調合して会合期間中の閉店準備しないと…
それで従業員の人たちは私と一緒に客室の掃除か…
忙しくなりそうだな…
私とグレイと従業員で何とかしないと…
アリスにバレないと良いな…
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