第8章 クローバーの塔と仕事と魔法薬屋
約束の3時間帯後…
ナイトメアの執務室に向かおうと部屋を出ると…
向こうからナイトメアが走ってくる…
「あっスノウ!!お願いがある!私をグレイからかくまってくれ!!」
そう言うと返事も聞かずに…すぐ横の私の部屋に入ってしまった…
えーっと…勝手に入るなって‥ってか私今鍵かけたはずなのにどうやって入ったのよ(笑)
程なくしてグレイがかけ寄ってくる…
「あっグレイさんおはようございます。」
「グレイで良い…ナイトメア様を見かけなかったか?」
「えっっと…」
どうしよう…私って誤魔化すの苦手なんだよね…
でも…ナイトメアに頼まれちゃったし…
良し…
「ナイトメアなら書斎の方に向かいました。」
「分かった…ありがとう。それと…」
「どうかしましたか?」
スノウは首を傾げる…
グレイには始めて会った頃のユキに見えた…
でも彼女はスノウの中に…
「いや、敬語はやめてくれないか?」
「あっあはは…すみませんつい癖で…」
私って始めて会った人には基本的に敬語だからね…
グレイはスノウの事をじっと見ると…
「今回の仕事は…ナイトメア様を探してからでないと…スノウも一緒に探してくれるか?」
グレイって…お母さんみたいな人だな…
ナイトメアなら私の部屋に居るって言ってあげたい…
ってか何でナイトメアが逃げてるの?
「分かった!ナイトメアを探せばいいんだよね!」
「ああ、頼む」
そう言うとグレイは走って行った…