第8章 クローバーの塔と仕事と魔法薬屋
スノウが塔のナイトメアの部屋に戻ると…
2人が出迎えてくれた…
「お帰り…外の様子はどうだった?」
「いつもとかわらなかった…」
そう、いつもと変わらなかったのだ…
悔しい事に…
「そうだろう…」
ナイトメアは満足そうに微笑む…
その後…説明が下手なナイトメア…では無く、グレイさんからこの国の説明を再度受け…
グレイと共にナイトメアの補佐をするという仕事を貰った…
そして、グレイさんに塔の中を案内して貰っている…
「ここが君の部屋だ…」
スノウの部屋は…さっき案内して貰った部屋とは違う感じの部屋だった…
塔の中は全体的に緑が基調の造りになっている…
この部屋も例外では無かった…
全体的に緑色で…
本棚には様々な本が入っていて…
箒やらなんやらが置いてある…
奥にはトランプ等のカードゲームやボードゲームが置いてある…
薬瓶が並んでいて…その近くには薬草らしきものが置いてあり…
何よりも、部屋の真ん中には大きな鍋が置いてあった…
なんとなく、懐かしい気はするけど…
この部屋で…私に何をさせようとしてんだよ…ナイトメア…
「え~っと…この部屋って…」
絶対に誰かの部屋だよ…
勝手に使っていいのかな…?
「スノウ…ここは君の部屋だ…」
へっ?
今…なんて?
「以前使用していたユキは…もう居ないから使用して良いとナイトメア様から言付かっている…」
あれ?ユキって…
じゃあ、私の部屋って事なんだ…
ナイトメアは私の前世の事を知っている…
この様子だと…グレイさんには教えていないっていうことかな…?
じーっと観察していると…
グレイはスノウの頭に手をのせると…
「君の仕事は…3時間帯後からだ、よろしくな…スノウ」
そう言うとグレイが出て行った…